皆様への、お礼とご挨拶
ブログを読んで頂いている方、そして頻繁に病院へ足を運んで頂いている方は、お気付きかと思いますが・・
スタッフが１名退職しました。
開業して３年。
動きがあるタイミングだとは思っていましたが・・・まさかの１年未満での退職
スタッフ内でも、私達夫婦の仲でも共通認識だった「一番に辞めるなぁ・・」ですが、
まさかのスピードでした。
何度も熱心に実習に来てくれましたが・・
実習の時から「あなたの性格はここには向いてないよ？」と話していました。
それでも、トリミングと看護をきっちり半々でやらせてくれる病院がない。
ちゃんと面倒見てくれるなら厳しくても良い。と言ってくれたので仲間入りして貰いました。
実際に、関係は良好だったと今でもスタッフと話しています。
仕事面を抜けば、愛想も良くて可愛い子でした♥
仕事は・・・・うん。
一番モチベーションは低かったですし、体力不足で河島と田住に付いていけてなかったです。
１日何頭でもトリミングやれる２人に対して、
本人の希望でカット１頭＆やってシャンプー１頭という特別待遇もしてきました。
猫が苦手で、猫の保定・手術・ホテルの世話・・殆ど除外してあげていました。
私は猫に対してアナフィラキシーを持っているのですが・・・
彼女しか保定がいない時は、私が代わりにいくという謎の待遇まで(笑)
スタッフの意見（希望）を聞く事はとても重要だと私自身がスタッフだった時の教訓として、
当院では採用しています。
でもね・・・・
そんな事までしたからこそ・・・かもしれませんが、課題を無視されるとイライラしました。
・トリミングの電話対応
・狂犬病の説明
・健康診断の電話対応
・予防関係をスラスラ話せるか＆ミス無くチェックできるか
・トリミングの腕
・院内コミュニケーション
・院外コミュニケーション
・看護に関しての勉強
・入院患者へのケア法
・動物を思いやる気持ち
当たり前に課題などしなくてもできる内容が、彼女だけでなく、全員がやらない現実と私は上手く向き合う事が
できませんでした。
やらなければ、オーナー様や動物に直にご迷惑がかかる内容ばかりです。
勿論、私はめちゃめちゃ怒っていたと思います。
やらない気持ちが全く理解できない。
やらないで怒られている側の方が有利な世の中なんて、納得できない。
約束を破ることを何とも思っていないらしい世代への理解・・無理。
彼女（達）が、どんな気持ちでいたか私には想像できませんが・・
私がどんな気持ちだったかも、想像できなかったと思います。
何度もスタッフと話し合いました。
「課題なんでやらないの？」「もう、最低限の事だけで良いからやってくれない？」
「トリミングの時短なんて望まないから、わんこの気持ちだけは見て？」
ドンドン話す内容はレベルダウン。
それでも、誰も何も変わりませんでした。
当時、私と院長そして河島は、辞めたスタッフのミーティング中の顔がヤバいと勘づいていました。
「大丈夫なの？」と声をかけても「大丈夫です」と言っていました。
辞めたスタッフのご両親が病院に来られた時の顔を見て・・・・・
今までの事、全てが無意味だと心の底から感じました。
課題なんて無意味。
怒るなんて無意味。
教えるなんて無意味。
看護師の地位向上なんて無意味。
看護師の仕事能力向上なんて無意味。
大好きな子を想って泣くなんて無理。
その日から、私、全然怒らなくなりました。
まだ院長が怒っていると「無駄な事はやめなさい」と諭すほどに、私は変わりました。
諦めとか、学びとか、そんな事ではなく、本当に虚しさだけで自分がこんなにも変われるのかと驚きました。
空虚感。
３年で学べて良かったです。
ありがとう。
この出会いが、私と現代っ子との付き合い方について１つ勉強になりました。
残念だったことは、本人とは何も話せなかった事。
本音は何も聞けなかったです。
トリミング道具は、私が磨いておいたよ♥
靴は田住が洗ってくれたよ♥
Xmasプレゼントは業者さんからだよ♥
恐らくブログを読んでいるあなたへ。
とても短い期間でしたが、頑張ってくれてありがとう。
残ったメンバーは更に結束固く、頑張ってくれています。
私も、空虚感から学んだ事を生かしてこの子達と程よく付き合っていきたいと思っています。
（勿論、怒ることは怒ります）
そして、後輩の面倒を全く見れなかった２人は、次こそは きちんと面倒見ると反省してます。
人生は夢ばかり。
この言葉、大好きです♥
これからも、仕事人間として、人間として、成長する事に貪欲でいたいと思います。
彼女に大切なわんこちゃんを貸して下さった多くの皆様。
ありがとうございました<(_ _)>
