そら動物病院

眼科

睫毛の異常(逆さ睫毛)

院長の岡田です。

本日の眼科は、裸眼ではなかなか見つけにくいことも多い睫毛の異常についてです。

涙が多い(流涙症)、繰り返す角膜の傷、しょぼしょぼするなどの症状が見られます。

 

まずはこの写真をご覧ください。

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睫毛が目に向かって伸びています。

また、次の写真ですが、まぶたの裏の結膜から睫毛が生えています。

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<逆さ睫毛について>

〇睫毛重生

マイボーム腺開口部から生えている状態。

トイプードル、コッカー、ダックス、シーズーなどでよく見られます。

〇睫毛乱生

正常な位置から生えている睫毛や付近の毛の向きが異常で目に当たっている状態。

シーズー、パグ、フレンチブルドッグなどの短頭種でよく見られます。

〇異所性睫毛

まぶたの裏の結膜から毛が生えている状態。

様々な犬種で見られます。手術が必要になることが多いです。

 

(治療)

〇拡大鏡を使って、ピンセットで定期的に抜く(数週間~数か月でまた生えてくることが多いです)。

〇凍結、電気分解などの手術。

〇異所性睫毛に関しては、メスで切り取る手術をすることが多い。

 

涙が多い、良く目を気にして擦る、角膜の傷を繰り返などの症状が見られる場合は、

一度眼科検査をオススメしていますので、お気軽にご相談ください。

 

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