眼科 ドライアイ(乾性角結膜炎・KCS)
院長の岡田です。
不定期ではありますが、当院の特徴でもある眼科について症例やわかりやすい説明を書いていこうと思います。
第1回目の写真は、、、進行してしまった「ドライアイ」です。
●ドライアイとは?
涙が少なくなることにより、目の表面の乾燥、どろっとした目ヤニ、目の充血、色素沈着(写真のような透明性が失われる)を起こす病気です。原因としては自己免疫疾患が一番多いです。
中齢以上のわんちゃんに多く、シーズー、パグなど短頭種に多く見られますが、他の犬種でも見られます。
●診断
一般的な眼科検査に加え、シルマーティアテストという涙液量を測定する試験紙で診断します。
●治療
①抗炎症薬(ステロイド)・・・まぶたの炎症を抑えます。
②涙腺刺激(免疫抑制剤)・・・涙を作る涙腺を刺激します。
③人工涙液・・・涙の代わりとなり、乾燥を防止します。
などの点眼薬を組み合わせて治療していきます。
ただ、見た目に乾燥しているのがわかるぐらい進行していると、効き目が薄いことが多いので、
早期検査、早期診断、早期治療が必要となる病気です。
目やにが多い、白目が少し赤いなどの症状が見られるわんちゃん、好発犬種のわんちゃん
は眼科検査をオススメしておりますので、お気軽にご相談ください。
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